【無料利用OK】ウェビナーツールを比較!有料製品との違いや注意点は?
・完全無料で使えるウェビナーツール
・期間指定なしの無料プランがあるウェビナーツール
・デモや無料トライアルを利用できるウェビナーツール
・無料で利用できるウェビナーツールの選び方
・無料で利用できるウェビナーツールのメリット
・無料で利用できるウェビナーツールの注意点
・まとめ
完全無料で使えるウェビナーツール
まずはじめに、完全無料で利用できるウェビナーツールを紹介します。
Skype
Microsoft社が提供。最大50人でオーディオ会議を開催できます。1クリックで会議を開催できる手軽さが魅力です。ウェビナーはもちろん、ウェブ面接やウェブミーティングなど幅広い用途に適しています。チャットや画面共有など、ウェビナーを支援する便利な機能も豊富です。
ただし、基本的にSkypeは個人単位での利用を想定しているため、大規模なウェビナーには向いていません。
Facebook live
Facebook社が提供。元々はモバイル端末向けのツールでしたが、今ではパソコンからでも手軽に動画を配信できるようになっています。
SNSに上で不特定多数に向けて動画を配信するツールですが、制限を設けることで特定のユーザーにのみ動画視聴を許可できます。SNS内のコメント機能を活用すれば、双方向のコミュニケーションも可能です。
YouTube Live
Google社が提供。YouTubeのアカウントとチャンネルを持っていれば、誰でも無料でライブ配信ができます。パソコンのほか、モバイル端末やエンコーダを用いたライブ配信も可能です。
YouTubeは非常に多くの人に利用されているツールであるため、ウェビナー参加者への負担が少なく済むのが魅力です。ただし、数十秒程度のタイムラグが発生しがちなのが難点と言えます。
期間指定なしの無料プランがあるウェビナーツール
続いて、永続的に無料プランを利用できるウェビナーツールを紹介します。料金が無料な反面、一部の機能に制限があることもあるため、注意して比較しましょう。
Zoomミーティング
Zoom Video Communications社が提供。ウェビナーだけでなくウェブミーティングやウェブ面接など、幅広い用途で世界中で使われている製品です。無料プランでは100人まで参加可能で、最大40分のグループミーティングを開催できます。
3種類存在する有料プランに移行することでグループミーティングの制限時間はなくなり、最大500人まで参加できるようになります。
Google Meet
Google社が提供。同社が誇る高度なセキュリティ性により、安心してウェビナーを行えるのが魅力です。
無料プランでは1度に最大1時間、参加者100人まで利用できます。会議の回数に制限はありません。有料プランに移行した場合、最大300時間・参加者250人まで拡張できます。
Microsoft Teams
Microsoft社が提供。ウェビナーツール単体ではなく、さまざまなビジネス向けツールを含んだパッケージ製品です。チャットやオンラインストレージ、各種Officeソフトとの連携機能などを備えています。無料プランでも最大300人まで参加可能ですが、録画を始めとした一部の機能を利用できません。有料プランでは最大10,000人のオンラインイベントを開催できます。
LINC Biz
株式会社AIoTクラウドが提供。映像配信だけでなくビジネスチャットや資料共有機能を持つため、ウェビナー開催時以外にも活躍するツールです。
フリープランでは最大3人まで参加可能ですが、外部ユーザーを招待できないなど機能に制限があります。一方、有料のスタンダードプランなら契約数と同じ人数までウェビナーに参加できます。
Whereby
Video Communication ServiceAS社が提供。アプリをインストールする手間や、会議を開くたびに新しいURLを発行する必要がないのが魅力の製品です。無料プランでは最大4人まで利用できます。
有料プランなら最大50人まで参加可能で、録画機能を始めとしたいくつかの機能を使えるようになります。
Cisco Webex
Cisco社が提供。Google社やMicrosoft社が提供するさまざまなアプリと連携できるのが特徴の製品です。無料プランでは100人まで参加可能で、1度の会議は50分まで利用できます。
有料プランに移行すると最大200人まで参加可能になり、1度の会議は最大24時間まで続けられます。会議の回数はどのプランでも無制限です。
デモや無料トライアルを利用できるウェビナーツール
最後に、デモや無料トライアルといった形態でのみ無料で使えるウェビナーツールを紹介します。
コクリポ
株式会社コクリポが提供。ウェビナー専用ツールで、他の機能が搭載されていない分、シンプルで使いやすいのが魅力です。
プランは2種類あり、参加者100人・最大10時間/月・1回10時間まで使えるビジネスプランか、参加者300人・最大20時間/月・1回10時間のエンタープライズプランがあります。どちらも初月無料でご利用することができ、製品機能にご納得いただいた上でご契約が可能です。
ネクプロ
株式会社ネクプロが提供。単なるウェビナーツールではなく、ウェビナー前の準備やウェビナー開催後のフォローまでを対象とするマーケティングツールです。たとえば、ウェビナー参加者の募集に必要な申し込みフォームの作成機能や、ウェビナー当日の受付管理を支援する機能を備えています。問い合わせてデモを申し込めます。
FreshVoice Webinar
エイネット株式会社が提供。最新の技術WebRTCを使っていて、パソコンならアプリをインストールすることなく利用できます。
モバイル端末では専用アプリのインストールが必要です。最大50人まで同時配信でき、チャットや挙手など双方向コミュニケーションを支援する機能も備わっています。無料トライアルの申し込みが可能です。
LiveOn
ジャパンメディアシステム株式会社が提供。高品質な音声・映像が魅力の製品です。PDFやWordなどのファイルを共有したり、ホワイトボードで参加者と双方向コミュニケーションを取ったりできます。
最大14日間の無料トライアルで使用感を確認してから導入することが可能です。
V-CUBE セミナー
株式会社ブイキューブが提供。ライブ配信機能ではチャットやアンケートなどで参加者とコミュニケーションをとれます。また、過去に配信したライブ配信コンテンツをオンデマンド配信機能で再利用することも可能です。
そのほか、運用支援や24時間365日サポートも魅力です。デモと無料トライアルが両方用意されています。
Cisco Webex Events
Cisco社が提供。ライブ配信なら最大3,000人、オンデマンド配信であれば最大 4 万人まで参加可能なウェビナーツールです。画面共有やチャット、投票、Q&Aなどプレゼンを支援する機能が豊富に備わっています。同社が提携する各販売代理店に、トライアルなどについて問い合わせることができます。
Calling
株式会社ネオラボが提供。最大30人までの中規模なウェブ会議に適した製品です。URLを発行し、参加者にそれをクリックしてもらうだけで良いシンプルさが魅力です。専用アプリをインストールすればモバイル端末からでも利用できます。7日間の無料トライアルが提供されているうえ、導入サポートも充実しています。
J-Stream Equipmedia
株式会社Jストリームが提供。動画配信プラットフォームで、主にオンデマンド配信を対象としています。ウェビナーはもちろん、社内広報や商品のプロモーション、動画マニュアルなど幅広い用途で利用可能です。また、他社製品との連携が充実しているのも魅力です。30日間の無料トライアルが提供されています。
LOGOSWARE GigaCast
ロゴスウェア株式会社が提供。単なるウェビナーツールではなく、ウェビナー開催に必要なさまざまな手間をアウトソースできるのが特徴のサービスです。
たとえば、告知ページの作成や配信システムの設定などをベンダーに委託できます。また、デモビデオや配信体験、初回特別価格での配信が提供されています。
GlobalMeet ウェブキャスト
プレミアコンファレンシング株式会社が提供。ブラウザで完結するシンプルさと、HDによる高品質な映像が魅力の製品です。ライブとオンデマンドの両方に対応していて、最大10,000拠点に配信できます。
参加者の視聴履歴やアンケート結果を分析する機能もあります。無料トライアルの利用が可能です。
Adobe Connect for webinars
アドビ株式会社が提供。レイアウトが魅力的な製品です。参加者の集中力が失われないように、美しいレイアウトを実現する編集機能やテンプレートが用意されています。
そのほか、ホワイトボード機能やチャット、イベント分析、リマインダーなど多彩な機能が搭載されています。30日間の無料体験版を利用可能です。
wellcast
合同会社 selfreeが提供。ミーティングとウェビナーが可能な製品です。参加者申込ページの作成から参加者管理、終了後アンケートまで、ウェビナーを最初から最後まで支援する機能が搭載されています。
kintoneやSalesforceなどと連携できるのも特徴です。30日間の無料トライアルが提供されています。
Qumu
株式会社ブイキューブが提供。ビジネス動画を活用するための機能がそろった動画配信プラットフォームです。
ウェビナーのほか、社員研修やマニュアル動画などさまざまな動画の配信に適しています。直感的に使える動画の作成機能や高度な権限設定、レポーティング機能なども魅力です。トライアルとデモが提供されています。
millviポータル
株式会社エビリーが提供。動画ポータルサイトを構築するクラウド型サービスです。システムに詳しくなくても最短1週間で導入可能なうえ、パソコンがなくてもスマートフォンから利用できます。また、幅広いカスタマイズに対応しているのも特徴です。30日間の無料トライアルを利用できます。
無料で利用できるウェビナーツールの選び方
ウェビナーツールを無料で導入する場合、いくつかの機能が有料製品に劣ることは覚悟しなければなりません。多くの無料ウェビナーツールは、有料版に移行することで初めて真価を発揮します。
しかし、無料で使う場合でも、ウェビナー参加に必要なステップについては妥協すべきではありません。そのステップが簡単どうかで、ウェビナーツールの使い心地は非常に大きく左右されるからです。
たとえば、ウェビナー参加にアカウント作成が必須のツールはおすすめしません。参加者がこの手間を負担に感じ、参加を躊躇う可能性があります。逆に、主催者が発行したURLをクリックするだけで良いなど、ごく簡単なステップで参加できる製品が理想的です。
同様の理由で、アプリのインストールが不要なブラウザで使える製品もおすすめです。
無料で利用できるウェビナーツールのメリット
ウェビナーツールには無料製品と有料製品があり、基本的に有料製品のほうが優れた特徴・機能を持っています。では、無料製品は有料製品に対してどのような点で勝っているのでしょうか。
ランニングコストを抑えられる
ウェビナーを実施したいと考えつつも、新たに導入するツールを使いこなせるのか不安を感じている企業は少なくないでしょう。せっかく導入しても適切に活用できなければ、無駄なランニングコストが発生し続けます。
その点、無料のウェビナーツールはランニングコストを気にする必要がありません。永続的に無料で使える製品なら、利用料金を一切気にすることなく使い続けられます。有料製品と比べて機能や参加人数が劣ることが多いですが、小規模なウェビナーなら問題にならないケースも多いです。もし無料ウェビナーツールを使っている途中で不便を感じたのなら、そのときに有料版に移行する手もあります。
導入や解約を簡単に行える
一口にウェビナーツールと言ってもさまざまな製品があり、それらが持つ機能や特徴も多種多様です。したがって、一度導入したツールが自社に合わないと分かり、別の製品への乗り換えを検討したくなることもあります。
ところが、有料のウェビナーツールでは解約が大変です。一度導入すると、一定期間解約できないことがあります。たとえば、年間払いで契約した場合、最低でも1年間は利用しなければ支払った費用が無駄になります。
一方、無料製品なら乗り換えの負担はありません。永続的に無料で使える製品はもちろんですが、一定期間の無料トライアルによるお試し利用でも同じことが言えます。一度使い心地を試してから導入を検討できるため、導入後の解約で困るリスクは低くなります。
無料で利用できるウェビナーツールの注意点
ここまでは無料ウェビナーツールのメリットを紹介してきましたが、良いことばかりではありません。最後に、無料製品の注意点を解説します。
機能が十分でないことがある
無料ウェビナーツールは機能が不十分なことがあります。具体的には以下のような点に留意しなければなりません。
・使える機能が少ない
無料ウェビナーツールでも、ウェビナー開催やチャットなど基本的な機能は利用できます。しかし、録画や視聴者分析など高度な機能は使えないケースが多いです。
・参加可能人数が少ない
有料製品なら百人以上もの参加者を対象にウェビナーを開けることが多いです。しかし、無料製品では数人や数十人など、中小規模のウェビナーしか開催できない場合があります。
・時間の制限が厳しい
無料製品の中には、1度のウェビナーは数十分間しか行えないなど、制限時間が厳しいものもあります。ウェビナーを本格的に使いたい場合、上記の制限が気になる可能性があります。しかし、多くの無料製品では有料版に移行することで、これらの制限を外せます。
サポート体制が充実していないことがある
初めてウェビナーを実施する場合、思わぬトラブルが生じることがあります。たとえば、音声が聞こえなかったり、参加者に正しく映像が届かなかったりします。使い慣れていないツールでトラブルが生じた場合、原因を特定するだけでも大変です。
このようなときに頼りになるのが、ベンダーが提供するサポートです。手厚い導入支援や24時間サポートがあれば安心して使えるでしょう。ところが、無料ウェビナーツールはサポート体制が充実していないことが多いです。
サポートを受けられないせいでウェビナーを開催できず、多くのビジネスチャンスを逃すリスクがあります。本格的な利用を目指すのであれば、サポートが充実した有料製品を検討しましょう。