「オンデマンド」「ストリーミング」って何?ウェビナー配信の種類解説
■ウェビナー動画の配信方法は主に2種類
1.ライブ配信
2.録画配信
■ウェビナー動画を配信する3つの仕組み
1.ストリーミング
―ライブストリーミング方式
―オンデマンド方式
2.プログレッシブダウンロード
3.ダウンロード
■ウェビナーを録画配信する方必見!適切な配信形式とは?
■まとめ
ウェビナー動画の配信方法は主に2種類
ウェビナーの配信方法は以下の2種類に大別されます。
1.ライブ配信
ライブ配信とは、いわゆる生放送のことで、撮影と配信を同時に行うリアルタイム性の高い配信方法を指します。視聴者と配信者が双方向のコミュニケーションをとれるのが最大の特徴です。たとえば、視聴者が視聴中に疑問を感じたことがあれば、チャットなどのツールを使って配信者に質問できます。
配信者もその質問をリアルタイムで確認し、それに応答するといったやり取りが可能です。臨場感があり、視聴者を没入させやすいため、強固な関係を築けるでしょう。
ただし、生放送であるため失敗したら取り返しが付かないのが難点です。映ってはいけないものが映りこんでしまったり、言ってはいけないことを言ったりした場合のリスクは大きくなります。
また、巻き戻しや停止も不可能なため、視聴者が重要な情報を聞き逃す可能性もあります。その場合に備えて、後で収録動画をオンデマンド配信するなどのフォローが必要です。
2.録画配信
録画配信は、一般的な動画サイトにおける動画視聴と同様、視聴者が好きなタイミングで視聴できる配信形態です。ライブ配信と異なり配信日時を決める必要はなく、配信側・視聴者側の双方にとって自由度の高い方式と言えます。
また、配信者にとってはミスのリスクが少ないのも魅力です。動画を収録し、問題がないか精査・修正したうえで配信できるため、収録時にミスを過度に恐れる必要はありません。
一方で、リアルタイム性に伴う臨場感という魅力は失われます。そのため、教育動画のように臨場感が必要なく、正確性が求められるコンテンツに適した配信方法です。
ウェビナー動画を配信する3つの仕組み
ウェビナーは配信する仕組みによっても分類されます。主な3種類について見ていきましょう。
1.ストリーミング
ストリーミング配信とは、Webサイト上で動画を視聴できるようにする形式です。動画サイトをよく利用する人にとってはなじみのある形式でしょう。後述するダウンロードやプログレッシブダウンロードと異なり、動画ファイルを視聴者の手元に渡さないため、セキュリティ性に優れているのも長所です。
ストリーミング配信を行うには、作成した動画のファイルをストリーミングファイルと呼ばれる専用の形式に変換します。そして、別途用意したストリーミングサーバにアップロードするのが基本的な手順です。
しかし、昨今ではYouTubeなどの大手動画サイトを活用することで、手軽にストリーミング配信ができるようになりました。また、ストリーミング配信はライブ配信・録画配信の違いによって以下の2種類に大別されます。
ライブストリーミング方式
ライブストリーミングとは、ライブ配信をストリーミング配信で行う方式です。現状、インターネットでライブ配信を行うにはストリーミング以外の方法はなく、後述する方式はすべて録画配信形式となります。
YouTubeLiveを筆頭に、さまざまな動画配信プラットフォームで採用されています。これらのプラットフォームでウェビナーをライブ配信することも可能です。
オンデマンド方式
オンデマンド方式とは、視聴者側からの要求があり次第動画を配信する方式を指します。つまり、ライブ配信のように配信時刻が決まっているのではなく、視聴者が動画の再生ボタンをクリックした段階で配信が始まる形式です。ライブ配信とは異なり、収録と配信が同時に行われるわけではありません。しかし、動画ファイルが視聴者のデバイスに保存されない点は共通しており、どちらもストリーミング配信に分類されます。
2.プログレッシブダウンロード
ダウンロードしながら再生も行う方式をプログレッシブダウンロードと言います。一般的にファイルをダウンロードする際、そのファイルを開けるのはダウンロードが完了した後です。しかし、動画をいち早く視聴したい視聴者にとって、ダウンロードの待ち時間は負担となります。
一方、プログレッシブダウンロードであれば、ダウンロードが完了した部分から再生を開始でき、ファイル全体のダウンロードを待つ必要がありません。そのため、デバイスに動画ファイルを保存するダウンロード形式でありながら、疑似的にストリーミング配信のような手軽さを実現しています。
現在はストリーミング配信が主流になりましたが、かつては動画配信サイトなどで主に使われていた方式です。一度ダウンロードするとオフライン環境下でも再生できます。
3.ダウンロード
デバイスに動画ファイルをダウンロードし、それを開いて動画を視聴する形式です。ファイルの扱い方としては一般的ですが、動画視聴にはあまり適しません。ダウンロードが完了するまで視聴を始められないからです。また、動画ファイルは容量が大きいことも多いため、デバイスのストレージを圧迫し、視聴者に負担をかけることになります。ただし、一度ダウンロードすればオフライン環境下でも再生できるのはメリットです。
ウェビナーを録画配信する方必見!適切な配信形式とは?
ここまでで紹介してきた配信形式の中で、もっともウェビナー配信に適しているのはストリーミング配信です。なぜなら、これが多くの視聴者にとってもっとも好まれる配信形式だからです。
先述したように、ストリーミング配信はYouTubeを始めとしたさまざまな動画サイトで採用されています。画面に表示される動画の再生ボタンをクリックすればすぐに視聴を始められ、退屈な待ち時間を我慢する必要はありません。
また、デバイスに動画が保存されないため、デバイスのストレージを圧迫する心配もありません。パソコンよりもストレージの小さいスマートフォンで視聴する人も多い昨今、デバイスへの動画保存は大きな負担となります。
ウェビナーの目的は、少しでも多くの人に視聴してもらい、見込み度の高い顧客を発掘したり、視聴者と良好な関係を構築したりすることです。負担の少ないストリーミング配信で手軽に視聴してもらえるようにしましょう。
まとめ
ウェビナーの配信方法を理解して、適切なものを選択しよう
一口にウェビナーと言っても、配信方法や仕組みによっていくつかの種類に大別されます。方法にはライブ配信と録画配信があり、それぞれ適不適があるためコンテンツの特性を踏まえて適した方を選びましょう。
仕組みにはストリーミング・プログレッシブダウンロード・ダウンロードがあります。主流なのはストリーミングで、もっともウェビナーに向いています。適切な配信ツールを活用し、視聴者に優しい環境を整えましょう。