ウェビナー配信のカメラ事情!使用用途で選ぶ外付けカメラはこれだ!
PC内蔵カメラよりも、外部カメラの活用がおすすめな理由
ウェビナーでは、PC内蔵のカメラよりも外部カメラを使うのがおすすめです。その理由を3つ紹介します。
きれいな画質で配信できる
最新のPCであれば、内蔵カメラでも十分な画質を期待できるかもしれません。しかし、
古いPCや事務作業に特化したビジネス用のPCを使う場合、内蔵カメラの画質が低いことがあります。
まずは、自分が使うPCの内蔵カメラの画質を確認してみましょう。そして、以下の観点から画質の良し悪しを判断します。
これが高いほど鮮明で美しい映像になります。
・センサー感度
感度が良いほど暗い場所でもはっきりと映ります。
・フレームレート
大きいほど滑らかな映像になります。
これらのいずれかが不十分で、映像の鮮明さや美しさが損なわれているようであれば、外部カメラの導入を検討しましょう。
広い画角で会場を映せる
PCの内蔵カメラは、基本的にそのPCを使う人だけを映せる画角になっています。具体的には、そのPCのキーボードを打つ位置に座っている人だけを撮影できるようになっているのです。そのため、立っている登壇者やその後ろのホワイトボード、場合によっては複数人を映す必要があるウェビナーでの利用に十分な画角とは言えません。
また、角度を調節するのも困難です。外部カメラであればカメラだけを動かせますが、内蔵カメラで同じことをするにはPCごと動かさなければなりません。これではウェビナー中の自由が制限され、魅力が損なわれるおそれがあります。
ズームアップ・バックができる
ウェビナーの途中で、ズームアップが必要になる場面があります。たとえば、登壇者が背後のホワイトボードに書き込みながら話を展開する場合、そのホワイトボードにズームアップすると参加者が見やすくなるでしょう。
また、広い会場でのリアルセミナーをオンライン配信する場合や、対談形式のように複数人が登壇するウェビナーでも同様です。注目すべき対象を明らかにするためにズームアップ機能が求められます。
ところが、PCの内蔵カメラは基本的にズームアップ・バックに対応していません。使用するシーンを想定し、十分なズームアップ・バック機能を備えた外部カメラを選定しましょう。
ウェビナーで使用する外部カメラの種類
一口に外部カメラと言っても、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
Webカメラ
まず、PCでの使用を想定したWebカメラを2種類紹介します。
クリップ型
クリップ型とは、PCの画面上部にくっつけて使用するタイプのものです。その名のとおり、クリップで挟み込んで固定できるようになっており、PC画面を挟む要領で取り付けます。USBでPCに接続し、ノートPCであれば本来内蔵カメラが付いているあたりの位置に取り付けるのが一般的です。クリップ型は他のタイプと比べて安価です。
一方で、画質やフレームレートに優れ、小型のため小回りが利きます。三脚に取り付けられるタイプもあり、アングルの調節も容易です。ただし、リモートでアングルを調節できるPTZ機能のような、リッチな機能は搭載されていません。あくまで小規模ウェビナー向きのカメラと言えます。
据え置き型
据え置き型は、机の上において使うタイプのカメラです。クリップ型とは異なり固定しないため、自由に動かせるのが特徴です。会議室など、広い場所での撮影に適しています。画質に優れ、PTZ機能なども備えていることが多いタイプです。会議室全体を映したり、特定の人を集中的に映したりと、臨機応変な使い方ができます。
ただし、据え置き型という特性上、平坦な場所にしか設置できません。机の位置が低いと十分な高さで映せないなど、場所の制約を受けがちな点に注意が必要です。
デジタルカメラ
一般的なデジタルカメラをPCに接続し、ウェビナーのカメラとして使うことも可能です。接続するための変換ケーブルや専用のソフトウェアが必要な場合もありますが、Webカメラよりも高品質な映像を配信できます。三脚で位置や角度を調節しやすいほか、ズームアップ・バックも可能で、広い会場での撮影や複数人が登壇するウェビナーでも安心です。
ウェビナー用の外部カメラの選び方
ウェビナー用に外部カメラを選ぶ際、どのような点に着眼すれば良いのでしょうか。
解像度やフレームレートはどれくらいか
解像度は、具体的にはピクセルという単位で表現されます。しかし、どのくらいのピクセルなら美しく映るのかは判断が難しいところです。特別なこだわりがないのであれば、フルHD以上のものを選んでおけば大抵のシーンで事足りるでしょう。
フレームレートはfpsという単位で表現されます。この値が大きいほど1秒あたりのフレーム枚数が多く、映像が滑らかなことを意味します。単に登壇者が話したり、ホワイトボードを映したりしたいだけであれば、15fpsあれば足りるでしょう。一方、自社製品の紹介ウェビナーなど、様子や動作を緻密に伝えたいのであれば、30fps以上のものをおすすめします。
ただし、あまりに解像度やフレームレートが高いと映像データの容量が大きくなり、通信に負荷がかかります。ウェビナーでは通信の遅延や停滞が視聴者を逃す大きな原因となるため気を付けましょう。
画角はどれくらいか
登壇者1名が話すだけのウェビナーなら、75度もあれば十分です。しかし、複数人が登壇したり、背後のホワイトボードを映したりする場合は、90度くらいの画角が求められます。90度なら、3m程度の距離があればホワイトボードも十分に映せるはずです。
これ以上の画角にすると、画面の端に歪みが生じるほか、余計なものが映りこんで視聴者の注意を逸らすおそれがあります。その意味でも90度、あるいは広くても120度くらいがちょうど良い画角と言えるでしょう。
PTZ機能は搭載されているか
先述したように、PTZ機能とはリモートでカメラの動きを調節する機能のことです。具体的には、上下左右の首振りとズームの機能を持ちます。
これがあれば、ウェビナー中に登壇者が動くことがあっても安心です。カメラからはみ出すことなく、細かな身振り手振りまで伝えられます。画質や画角に比べると優先度は下がりますが、あれば便利な機能です。自社が提供したいウェビナーの内容次第では、この機能を備えたカメラを導入すると良いでしょう。
ウェビナーにおすすめの外部カメラをご紹介
最後に、ウェビナーにおすすめの外部カメラを紹介します。
BRIO ULTRA HD PROビジネスウェブカメラ
Logicool社が提供するクリップ型のWebカメラ。優れた解像度やフレームレートに加え、5倍HDズームや明暗の自動調節機能を持つ高品質な製品です。ノイズキャンセリングなどの機能を備えたマイクも搭載され、ウェビナー向きのカメラと言えます。
3倍ズーム搭載会議用カメラ CMS-V50BK
サンワサプライ株式会社が提供する据え置き型のWebカメラ。会議室全体を映せる広い画角にフルHDの高画質、30fpsのフレームレート、そして3倍ズームといった特長を持ちます。取り付け金具が付属しているため壁などへの設置も可能です。
SIGMA fp
株式会社シグマが提供するレンズ交換式デジタルカメラ。動画撮影に対応し、USBでPCと接続できます。Webカメラより画質が優れているのはもちろん、収録動画からの画像切り出しや多様なファイル形式での動画保存など、高度な機能が搭載されています。
※ご利用の環境や、お使いのPC等の機器で利用可能か、必ず各商品説明サイトをご確認ください。
まとめ
外部カメラを活用して、魅力的なウェビナーを配信しよう
PC内蔵のカメラでもウェビナーは可能ですが、明るさや滑らかさなどの画質に難があることがあります。せっかく集客手段としてウェビナーを活用するなら、美しく快適に視聴できる映像を提供したいところです。
そのためには、外部カメラの活用がおすすめです。解像度やフレームレート、画角、ズームアップ機能などの観点から良質なカメラを選定しましょう。